免疫検査部門
免疫検査は細菌やウイルスに感染したときに作られる
抗体という物質を測定することで、感染の有無や程度を判定します。
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分析装置と検査項目
Analyzer and inspection items免疫検査は細菌やウイルスに感染したときに作られる抗体という物質を測定することで、感染の有無や程度を判定します。
また、感染症以外にもがんの診断・治療効果の判定に必要な腫瘍マーカーや甲状腺機能を調べるための甲状腺関連ホルモンなども測定しています。腫瘍マーカー検査
CEA
大腸がんをはじめ幅広いがんで上昇しますAFP
主に肝臓がんで上昇しますCA19-9
膵臓がんや胆管がんに特異性の高いマーカーPSA
前立腺がんのマーカー甲状腺関連ホルモン検査
TSH
甲状腺刺激ホルモンFT4FT3
TSHの刺激を受けて甲状腺から分泌されますHCV抗体
C型肝炎ウイルスの感染の有無を調べますHBS抗原
B型肝炎ウイルスの感染の有無を調べますインシュリン
膵臓から分泌されるホルモンで、欠乏すると糖尿病の原因となります -
化学発光免疫測定装置 アーキテクトi2000SR
化学発光免疫測定装置 アーキテクトi1000SR
用語・単語 解説
Frequently Asked questions
- 身体の中にウイルスや細菌などが侵入してきたとき、それらに抵抗するために作られるタンパクで、免疫グロブリンとも呼ばれます。感染症の種類によって作られる抗体の種類も変わってきます。風疹やおたふくかぜ、ポリオなどの予防接種を受けたときにも作られ、感染防御に働きます。
- 健康なときにはわずかしか存在しませんが、がんができると血液や尿の中に増加してくるがん特有の物質です。一般的にがんが大きくなるにつれ、腫瘍マーカーの数値も上昇するため、がんの補助診断として用いられます。また、術後の治療効果の判定や再発・再燃のためのフォローアップにも用いられています。
- のど仏の下の気管のまわりにあり、蝶が羽を広げたような形をしています。主に海草などに含まれるヨードを材料にして甲状腺ホルモンを合成・貯蔵・分泌する器官です。甲状腺ホルモンはいろいろな臓器に働きかけ、身体の新陳代謝を活発にするホルモンです。
- 甲状腺から分泌される甲状腺ホルモン(FT4・FT3)と下垂体から分泌され、甲状腺ホルモンの量を調節する甲状腺刺激ホルモン(TSH)があります。一般的に甲状腺に何らかの異常があり、その機能が亢進するとFT4・FT3は上昇し、TSHは低下します。逆に甲状腺機能が低下するとそれとは反対のパターンを示します。
- ウイルス性肝炎のなかでも感染者数が最も多く、肝がんで死亡した人の約80%はC型肝炎が原因であるといわれています。年齢が高い人ほどウイルスの保有率も高くなります。主に血液で感染するため、C型肝炎の検査法が確立する以前に輸血や非加熱の血液製剤による治療を受けたことがあると感染しているリスクも高くなります。