一般検査部門
一般検査室では、浦和医師会各医院からの尿・便・髄液・精液などの検査を実施しています。
4・5月はさいたま市内の公立小・中・高校(浦和区・岩槻区)の学童尿検査も受託しています。
一般検査室部門紹介
General laboratory department
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尿検査(尿定性)US-3500
尿定性検査は、試験紙を尿に浸し、色調の変化をみる簡単な方法で、肝臓・腎臓の機能や、糖尿病などが調べられます。
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尿検査(尿沈渣)UF-5000
尿沈渣は、尿を顕微鏡で観察し、赤血球・白血球などの成分を調べます。健常人にはない癌細胞などを発見することができます。
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尿検査(尿定量)H-3100
尿の中に含まれているタンパク質・糖・ナトリウムやカリウム等の電解質・酵素などのさまざまな成分を自動分析装置を用いて迅速に測定しています。
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便検査(糞便中ヘモグロビン検査)OCセンサーPLEDIA
大腸癌など出血を伴う疾病の早期発見・治療のための検査です。
この検査は食物や薬剤による影響が少ない方法です。
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学童尿検査 US-2300
1次検査は尿定性検査(蛋白/糖/潜血)を実施し、陽性者と未提出者は後日、2次検査を行います。尿定性検査陽性は尿沈渣および蛋白/糖の定量検査を測定します。2次検査陽性は3次検査として医療機関を受診することになります。
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髄液検査
髄液は脳室および脊髄腔に存在する透明な液体です。髄液の中の細胞数や蛋白・糖・クロールなどの電解質の量を調べます。
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精液検査
不妊治療などのために精液に含まれている精子の数・動き・奇形などを調べています。
用語・単語 解説
Frequently Asked questions
- 大腸の疾患等で出血すると、便の中に血液が混入します。大量に出血があれば、肉眼で観察する事ができますが、少量の出血の場合、肉眼では観察する事ができません。この検査では便中の潜血(微量の出血)を検査し大腸に出血があるかどうかを調べる事ができます。
- 大腸にガン細胞が増殖する疾患です。早期のがんでは症状はほとんどありません。進行に伴って便に血液が混じる(血便)ようになります。
・大腸癌の初期症状
腹部の不快感・下痢と便秘を繰り返す・細い便になる・下血・血便(痔と間違えて発見が遅れる)・貧血・体重減少など。
- 髄液は、脳内のクモ膜ともう一つの膜のあいだにある透明な液体のことで、脳はこの液体で満たされた空間に囲まれ、さらにその外側を頭蓋骨などによって保護されています。脳などの異常は、この髄液の色調に変化が現れます。髄液中の細胞の数や蛋白質、ブドウ糖の量を調べることにより、赤血球が多いときは、脳などのどこかで出血、白血球が多いときには化膿性髄膜炎、リンパ球が増えているときにはウイルス性髄膜炎、ブドウ糖の値が高いときには細菌性髄膜炎で、低いときにはウイルス性髄膜炎や脳炎が、それぞれ疑われます。
- 「不妊症」は女性ばかりに原因があるように思われがちですが、決してそうではなく、男性に原因があることも多く(30~40%程度)あります。精液検査はその名の通り、男性の精子の状態を調べる検査です。「精子濃度」「運動数」「白血球数」などを調べます。
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尿中に含まれる蛋白質の量を調べる検査です。尿は、出始めと終わりを除いた中間尿を採取します。
飲食に関する制限はありませんが、検査当日の激しい運動は控えてください。
基準値;定量検査・・・15mg/dl以下
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腎臓は、体に有用なブドウ糖がかなり高値になっても、尿中に出さない仕組みになっています。一般的には、糖は尿中には出てきません。しかし、糖尿病などで血糖値が高くなると、腎臓での糖の処理能力が限度を超えて尿中に糖が漏れ出てきます。糖定量検査は、尿中に含まれるブドウ糖の量を調べる検査です。甘いものを大量に食べたり飲んだり、または精神的なストレスが影響して糖が増加することもあります。
基準値;定量検査・・・0.01g/dl以下